コラム「設計屋のひとりごと」03:EMC対策、うまくいっていますか?

2026.7.27
EMCとは
Electromagnetic Compatibility(電磁両立性) の略

「周囲に電磁ノイズの悪影響を与えず、かつ周囲の電磁ノイズを受けても正常に動作できる能力」です。
電子機器は必ず電磁ノイズを出しますし、外部からもノイズの影響を受けます。

この前提の上で、EMCは次の 2つを同時に満たすこと を指します。
①ノイズを出さない(他へ迷惑をかけない)

• 他の機器・通信に電磁妨害を与えない
→ EMI(Electromagnetic Interference)対策
② ノイズに耐える(影響を受けない)
•  外来ノイズがあっても誤動作しない
→ EMS(Electromagnetic Susceptibility / Immunity)対策
EMC対策が重要な理由

① 誤動作・事故を防ぐため
電磁ノイズにより、機器のリセットや制御異常が起こることがあります。
EMC対策は、安全で安定した動作を確保するために不可欠です。
② 他の機器への悪影響を防ぐため
ノイズを多く出すと、周囲の電子機器や無線通信を妨害します。
EMC対策は、機器同士が共存できる環境を守ります。
③ 法規制・規格に適合するため
EMC規格に適合しない製品は、市場で販売できません。
EMC対策は、製品化の前提条件です。

特に車載機器、医療機器、産業設備では、人命・重大事故に直結するため、EMC対策=安全対策です。

EMC対策=設計力の差が出る分野

EMCは単なる部品追加ではなく、システム全体の設計力が問われます。
 
• 回路設計
 
• プリント基板設計
 
• GND・配線・構造
 
• ケーブル・筐体
そのため、
 
• EMCに強い設計者=経験豊富
 
• EMC設計力=製品力
と、評価される分野です。

EMC対策でお困りではありませんか?
― コストを押さえつつ状況に応じた柔軟な対応を実現。EMC評価・対策のご提案 ―

自社保有の電波暗室による「対策検討のためのEMC評価」

当社の電波暗室は、正式な認証取得を目的とした設備ではありません。
その代わり、
 
• ノイズが発生している周波数、周波数帯の把握
 
• カット&トライがスムーズに行える環境
 
• 対策前後の相対比較 といった、実践的なEMC対策検討に最適化されています。

認証評価等を認証サイトに依頼する前に、実力や対策効果を社内で確認できるため、
試作回数や試験サイトに掛かる費用を減らせると多くのお客様からご好評をいただいています。

EMC評価だけで終わらない“対策・設計変更まで対応できる体制”

当社はEMC評価専門の会社ではありません
電子機器の受託開発を生業としており、
 
• 機械設計
 
• 電子回路設計
 
• プリント基板設計
 
• 信頼性評価
の各部門が社内に揃っており、評価結果からシームレスに改善設計へ繋げる事が可能です。

例えば、
 
• 筐体構造やシールド方法の見直し
 
 回路構成・部品定数の最適化
 
 GND設計、配線引き回しの改善
など、「どうすれば直るか」まで含めて具体的にご提案します。
「評価結果は出たが、その後どう対応すればいいか分からない」という状況を作りません。

EMC対策は「開発初期」からの検討が近道

EMC対策は、

 ✅ 設計初期
 
✅ 試作段階
から取り組むことで、
 
• 大きな設計変更を回避
 
• 最終認証試験の不合格リスク低減
 
• 開発期間・コストの削減 につながります。
当社では、自社設備を活用したスピーディーな評価と設計部門の連携により、開発を止めないEMC対策をご支援します。

EMC評価・対策でお悩みの方へ
  1. EMC評価をどこに相談すべきか迷っている
  2. 認証前の事前検討をしたい
  3. 設計変更まで含めて任せたい
このような場合は、ぜひ一度ご相談ください。
評価から対策までワンストップで対応いたします。

 

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